June 19, 2007
The Hitcher (2007) - ヒッチャー
□監督:デビッド・マイヤーズ□出演:ショーン・ビーン、ザッカリー・ナイトン、ソフィア・ブッシュ
□日本公開日: 2007年11月24日〜「銀座シネパトス」他 (追記:Oct 28, 2007) 邦題:ヒッチャー
□The Hitcher Box Office Mojo
□オリジナルキャッチコピー:Never pick up strangers. (易訳:決して見知らぬ者を乗せてはいけない。)
映画ファンならきっと知っている、オリジナルは1986年の同タイトルです。オリジナルではルトガー・ハウアーがジョン・ライダー(国籍も何もわからないサイコキラー)を演じ、そのサイコに追われる気のいい大学生ジムの役をトマス・ハウェルが演じた。今年の初めには本国で公開されたこのリメイク版では、ジョン・ライダーをショーン・ビーンが演じ、ジム役をザッカリー・ナイトン(わたしは知らない)が演じているのだが、このリメイク版を観ると、いかにオリジナルが凄かったかを痛感する。
オリジナルとの差は大きい。登場人物の設定や役割も若干(?かなりか?)変えているし、何よりも、ジョン・ライダーの存在自体が大きく異なる気がする。これは恐らく、ルトガー・ハウアー(写真)を超えるジョン・ライダー役ははなから見つからないと踏んでのことではないかとさえ思う。だから、ショーン・ビーンがこの映画でぱっとしないと言われてもそれは恐らく、ショーン・ビーンが悪いのではない。(あ・・・わたしはショーン・ビーンがかなり好きです。とてもタイプです。)
本作の物語はというと、二人の若い恋人同士、ジムとグレースが休暇を利用して車でグレースの友達に会いに行くことから始まる。(オリジナルではジムは一人で、大学生らしく新車を州をまたいで届けるアルバイトかなんかをしていたんだと思う。お金のない学生が、新車を旅の足にも出来きるちょっといいバイトだ。)暗くなって大雨で視界の悪い中、道路の真ん中に立ち尽くす男を危うく轢いてしまいそうになる。どうやら男は車の故障かなにかで立ち往生している様子で、心配したジムは車を降りて男の様子を確認しようとするが、グレースが断固反対し、歩み寄ってくる男を振り切るようにその場を走り去ってしまう。その後スタンドに立ち寄った二人の目の前に、男が再び現れる。男はトラックをヒッチハイクしてきたのだが、レジで出くわし、気まずくなったジムが自分が轢きそうになったことを謝罪すると、男はモーテルまで乗せて欲しいと言う。断ることも出来ず、二人は彼を乗せ車を走らせることになるのだ。。。。これが、この二人を最大のピンチに追い込むことになる。
オリジナルではまず、ジムは一人であり、しかも新車を無事届けなければいけないという責任を担っている。そのことが、引き戻れない大きな理由として存在するのだが、リメイク版では若干無理を感じてしまうのは否めない。そして何よりも、オリジナルのジョン・ライダーはねっとりとして不気味で、知的で、見るからにこの男は心に大きな影を落としており、その痛みがこの男を狂気に追い込み、恐れるものなど何もないモンスターなのである。だからこそ、彼が、苦しみと皮肉をたたえた表情で「(死にたくなければ)俺を止めてくれ。」と言う時にものすごい説得力があったのだ。先にも言ったが、本作ではジョン・ライダーは主役ではない。何か物憂げな影を感じさせ、クールで知的なキャラクターは同じだが、狂気までをも感じることが出来たかと言うと、残念ながらそれはノーだ。
つまり、本作はある意味でまったく違った映画といっていいのだと思う。むしろオリジナルを知らないまま観れば、かなり出来の良い作品だ。オリジナルの良い部分も残しながら、今の時代に合わせた展開になっているし、ところどころ細かい描写で登場人物の性格を表現するなどの丁寧な作りも好感が持てる。良く出来たサイコ・スリラーだ。そう。決してがっかりすることはない。ただ、どうしてもオリジナルをもう一度観たくなるというだけだ。
ラストに関しては、オリジナルとの差がいろいろな意味で大きく出すぎた感もあるけれど、わたしは十分に楽しむことが出来て満足です。
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この記事へのコメント
それはありえない。私の大好きな映画をリメイクするなんて。とちょっと動揺したふりをしつつそれもありかもですよね。だってポセイドンしかりザ・フォッグもそうですから。両方ともがっかりきましたが。
サイコなんて私が大好きな作品なのにもう最低な奴だって言う気分になりました。そしてグロリアも。
おいおいジーナ・ローランズにたいまんはるとはいい根性してるなぁ。たかが氷の微笑に出たくらいで。みたいな。リメイクは好きではありません。だって元のイメージが壊れそうですから。
ヒッチャーはリメイクが出来上がったと聞いて、「どういうつもりなんだ!」と私も思いました。
ルトガー・ハウアーを超えるジョン・ライダーはいません。わたしはショーン・ビーンが結構好きなんで、許してやってください。ザ・フォッグ見たんですか!!わたしはオリジナルが結構すきですが、リメイクはつまらなそう・・・と思って見てません。
CGや特撮を駆使すれば良くなるってもんじゃないですよね!
ショーン・ビーンって人は他にどんな映画に出てましたっけ。うわっ知らないんだぁって。そ、そんなぁ。
確かにルトガー・ハウアーのジョン・ライダーは凄すぎました。しかしそれにたいまんを張っている映画はどんな映画か興味津々ですねぇ。今から楽しみです。
ある意味では全く違った映画なのにヒッチャー2007とはなかなか良い根性をしているなぁ。自分の狂気を止められない男の話のようですね。そして被害者は女ですか。うーんそれも違うなぁ。トーマス・ハウエルのおびえと反撃も好きだったんですが。





