August 08, 2007

Vacancy (2007) - モーテル

vacancyposter□監督:ニムロド・アンタル

□主演:ケイト・ベッキンセール、ルーク・ウィルソン

□オリジナルキャッチコピー:How can you escape...if they can see everything?(易訳:逃げられるか?もし奴らが全てお見通しだったら・・・)

日本公開日:2007年11月17日
Vacancy Box Office Mojo

アメリカでは2007年4月に公開されている本作、ハンガリーを拠点に活躍していたアメリカ人の監督が撮っています。ハンガリーで2003年に発表した“Kontroll (米 Control)”の成功で一躍注目され、現在ではアメリカ在住とのことです。まるでヒッチコックの映画のようなオープニングクレジットで始まるこの作品。邦題も「モーテル」と決まっています。ヒッチコックの「サイコ」を意識して作ったんでしょうね。


【ストーリー】

vacancy1一人息子を失って以来夫婦仲もうまくいっていないデビッド(ルーク・ウィルソン)とエイミー(ケイト・ベッキンセール)は深夜車で帰宅途中、デビッドが高速を使わず近道をしようと知らない道を通ったことから、道に迷ってしまう。街頭など見当たらない夜道、アライグマをはねそうになり、スピンした後からどうもエンジンの調子がおかしい。人気の無いガソリンスタンドを見つけるが、やはり誰もおらず往生しているところに、一人の男が現れる。彼は親切にエンジンを見てくれたり高速へ戻る道を教えてくれる。

vacancy2その後教えてもらった道を走っている途中、エンジンは再び故障し二人は結局歩いてモーテルにたどり着く。受付まで来ると、奥の部屋から女の叫び声が繰り返し聞こえ、出てきたマネージャーは、その音すら気にする様子もない。どうやらビデオに興じていたようす。応対も不親切でなにか奇妙なマネージャーだが、二人は仕方なくチェックインし、部屋へ入る。疲れ果て服を着たままベッドに横になろうとするが、突如部屋の電話が鳴り、エイミーが電話に出るが応答はない。その直後ドアが何物かによって激しく叩かれ、デビッドはドアを開けるが誰もいない。再び電話が鳴り、無応答、そしてまた部屋のあちこちからガンガンと叩く音が・・・。デビッドはマネージャーのところまで行き説明し、隣の部屋を確認してくれるよう頼むと再び部屋に戻り、静かになった部屋でくつろぎ始める。TVのリモコンを手にし、チャンネルを切り替えるが、どのチャンvacancy4ネルも移らない。ふとTVの上にいくつかのビデオテープがあるのに気づき、プレーヤーにかけてみる。出てきた映像は残忍に人を殺すシーンばかりで、他のテープを見ても、同じように数人の仮面をつけた男達が人をいたぶって殺す映像ばかり。デビッドはそのビデオに映っている部屋が自分達の居る部屋と酷似していることに気づく。それはその部屋で撮影されたスナッフフィルム(実際の殺人を撮った映像)だった。そして、部屋のいくつかの場所にデビッドはカメラの存在を見つけるのだった。


確かに、舞台がモーテルで、しかものぞき穴的カメラでの撮影となると、これはヒッチコックの名作「サイコ」を意識せざるを得ないでしょうね。1998年にガス・ヴァンサント監督がこの「サイコ」を同じタイトルでリメイクしましたが、彼は勇気がなかったのか???脚本から、撮影アングルから何もかもほぼ変えることなく・・・リメイクしたんですが、それを考えると本作は本作でかなり頑張ったと思います。(「サイコ」のリメイクではないですけどね。)真似と言われたらどうにもならないですけど・・・。冒頭から部屋での不気味なドア叩き、そしてデビッドがビデオを見るあたりの掴みはかなりいいです。緊迫感もあって、引き込まれるのは間違いないです。そして、その後の展開もわたしには予測がつかず、最後までくらいついて見てました。大人が十分楽しめるスリラーかと思います。ただ、あのビデオが撮られている理由がまったく描かれていないのが残念。途中、男が何やらモーテルに取りに来るシーンがありますが、はっきりしません。モーテルとスナッフフィルム市場との関連性をもっとアピールした方が、不気味さがよりクローズアップしたし説得力もあったんじゃないかと思うんです。

主役のケイト・ベッキンゼールの前にセックス・アンド・ザ・シティーのサラ・ジェシカ・パーカーがエイミーを演じるはずでしたが、降板しケイトが代わったとのことです。サラは自分のブランドやら事業が忙しくて映画どころじゃなかったんですかね?



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