August 13, 2007
Disturbia (2007) - ディスタービア
□監督:D.J. カルーソー
□主演:シャイア・ラブーフ、サラ・ローマー、キャリー=アン・モス、デビッド・モース
□オリジナルキャッチコピー:Every killer lives next door to someone (易訳:殺人者は皆誰かの隣人である。)
□日本公開日:2007年 11月10日スバル座他にて (追記:Oct 28. 2007)
□Disturbia Box Office Mojo
【ストーリー】
川で釣りを楽しむ父と息子。高校生のケールは父とのフランクな時間を楽しんでいた。ケールの運転での帰り道、自宅で二人の帰りを待つ母と携帯電話でふざけ合ううち、一台の車が猛スピードで彼らを追い越して行く。それを呆れ顔で見送る二人。父に携帯を渡したその直後、彼等を追い越して前を走っていた車が横にそれ、目を奪われるうちに正面に現れた車を避け切れず横転してしまう。逆さになったまま互いの安否を確認したその瞬間、父の側から別の車が突っ込んでくる。なんとか自力で車から這い出し助手席の父を助けるため回り込むが、既に手遅れ。
1年後、父の死を乗り越えられないケールは勉強にも身が入らず、スペイン語の授業で居眠りし、宿題もやっていないことを教師から注意されるが、「おまえの父親はこのことをどう思うだろう」と言われたことにキレて教師を殴り倒してしまう。
直ぐさま訴えられ、結果ケールは3週間の自宅での謹慎とその間足首にページャーを付けられ自宅の敷地内から出ればすぐに警察に警報が流れるという行動範囲制限までされてしまう。何か気を紛らわすことを見つけなさいと言われ、ゲームに明け暮れるケールだが部屋の掃除も何もしない彼に腹を立てた母によってXboxの回線もiTuneのアカウントも果てはテレビの線まで切られてしまう。言われた掃除洗濯を雑に熟し、完璧にふてくされ、好物のトゥインキー(小分けされたパンケーキ菓子)を接着剤で積み上げてタワーを作る始末。

退屈で死にそうな彼の気を引き付けたのは隣の家に越して来た一家の一人娘アシュリーの姿だった。ケールはやがてアシュリーを含む近隣の人々の行動を双眼鏡で観察し始め、訪ねて来た親友ロニーを巻き込んで、覗きに興じるうちに、テレビで行方不明の女性の報道があり、そこで目撃されたとされるムスタングと同じタイプで傷のある車を近隣に住む一人暮しの男が運転して帰って来たのを目撃する。彼はその男の様子から犯人ではないかと疑い始める。プールで泳ぐアシュリーをロニーと二人で家の中から除いていたことをきっかけにアシュリーとも親しくなり、3人は遊び半分でその男の行動を観察し始めるのだが・・・・・
はーい!またしてもアルフレッド・ヒッチコック師匠の映画のような?今度は「裏窓」のまねっこ?と思いきや、これは別物です。1990年代には既に書きあがっていた原案ですが、当時1998年公開の「裏窓」のリメイク(クリストファー・リーブ主演)の話があったため、お流れになったようです。別物と言っても、「裏窓」にインスパイアされた話であるのは間違いないですね。主人公が巻き込む友人達の面子を見ても、設定は良く似ています。ただ、「裏窓」の50年代当時はxboxもiPodもインターネットもありませんから、主人公が退屈して隣人を覗き見するのは極自然なことだったかもしれませんが、現代の若者を主人公とした本作では、覗きをさせるに至る理由付けに苦労したそうです。結局は、母親がゲームもネットもテレビも全て取り上げてしまうという策に落ち着いたとのこと。節操のない高校生らしく、この観察の仕方がまた、時間単位で誰が何するかを覚えるほどで、あこがれのお嬢さんアシュレーが部屋に戻る時間は携帯のアラームを使うほどののめり込みよう。この映画、現代の若者文化が満載です。xbox、iPod/iTune(主人公は60GBの持ってます)、YouTube、携帯電話・・・などなど・・・そりゃ、主人公を退屈させるのは大変だわね・・・。
このD.J.カルーソーという監督の作り、わたし好きです。うまい具合に観客の意表をついてくれて、2段階方式でクライマックスをつける(?)ところが得した気分にさせてくれます。でもA・ジョリー主演で撮った「テイキング・ライブス」はちょっとやりすぎでまるで最後(2段階の2段目)は別人が作った話みたいでこの監督多重人格か?と思うほど・・・あまりに突飛でしっくりしなかったですけどね・・・。本作はあれほど突飛な驚きはないですが、ずっとまとまりがあって、出来も良いような気がします。冒頭の交通事故の描写も、このカルーソーテクニックが光ってますね!掴みはオッケー!まぁ、ちょっと其の後の展開に“だれ”が観られるんですよね・・・ちょっと、前説なげ〜よ・・・。でも、ことが始まったらテンポはいいし、ぐんぐん引き込まれてしまいます。
主役のシャイア・ラブーフは今人気ですね。日本では「トランスフォーマー」で人気ゲットするのは間違いないでしょうね。本作での役、と〜ってもよかったですよぉ。お父さんが大好きな、まだまだ子供で甘えん坊なキャラで、自分が運転していた車の事故で死なせてしまった父親の部屋に入るのも勇気がいる・・・、それでも多感でじっとしてはいられないやんちゃな高校生といった、結構複雑な心境をとても自然に演じていたと思います。なんていうか、母性本能をくすぐるタイプですな。はい。
アシュレー役のサラ・ローマーは「呪怨 パンデミック」にご出演らしいですが、絶対に「裏窓」のグレース・ケリーに似た雰囲気がある子を選んだんだと思うなぁ。絶対、顔の作りが似てる(どっちかっていうと、グイネス・パルトロー似だけど・・・)あと、マトリックスのトリニティー役だったキャリー=アン・モスは息子を心配するふつ〜のお母さんでした。
先に紹介した“Vacancy (邦題:モーテル)”より、わたしはこっちの方が面白かったです。タイプは全然違う映画ですけどね・・・・。
因みに原題のDisturbiaという英語はないんです。調べたところ、Suburbia(郊外に住む人たちの生活の様子や素行の意味もある)とDisturb(邪魔する、心配させる、不安にさせるなどの意がある)を組み合わせたとのことです。なるほど。
サントラから This World Fair の “Don't Make Me Wait”はYouTubeでも見れますが、Disturbia My Space でも見れるます。主人公ケールが母親から部屋が汚いから掃除しろと起こられるシーンでは Afroman の Because I got high がちょっとだけかかります。“ I was gonna clean my room until I got high. I was gonna get up and find the broom but then I got high. My room is still messed up and I know why. 続く・・・”(易訳:ハイになっちまうまでは、部屋を掃除するつもりだったんだ。起き上がって、ほうきを探すつもりだったよ。でもハイになっちまったんだ。俺の部屋はまだめっちゃくちゃ。なんでそうなのかはわかってる・・・)。笑。
日々の活力ありがとう
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この記事へのコメント
予想以上に興奮しました。
冒頭のシーンが一番の見所って感じでしたが・・・。

学生向けの悪意のない映画ですよね。比較的健全というか。。。
ここは特にスティーブン・セガールなどのつまらない映画をやったりどうせやっても当たるわきゃないという映画をやっています。でここでやるんですが、見る価値あるでしょうか。あったら見に行きます。友達は結構面白かったと言っていたのでちょっと気になるし。裏窓ですか。でもグイネス・パルトローはちょっと私の好みでは(お前が言うなって友達からよく言われますが)グレース・ケリーは大好きです。裏窓は母と見に行った思い出の映画です。ロドリゲスのブラネット・テラー見たいなぁ。



